プロトステガ(Protostega)は、白亜紀の海に生息していた巨大なウミガメです。有名なアーケロンに次いで史上2番目に大きなウミガメとされています(ほぼ同サイズという説もあります)。現在のオサガメに近い仲間で、甲羅は完全に骨化しておらず、革のような皮膚で覆われて軽量化されていました。
海を漂う巨人
全長は3〜4メートルにもなり、軽自動車並みの大きさでした。巨大な前ヒレを使って外洋を優雅に泳ぎ回っていました。その大きさ故に、成体になればほとんどの敵はいませんでしたが、当時の海にはティロサウルスやクレトキシリナ(巨大ザメ)などの怪物がおり、決して安全ではありませんでした。
柔らかい甲羅
甲羅は骨の骨組みの上に皮膚が張った構造で、軽量かつ柔軟でした。これにより浮力を調整し、長距離の回遊を可能にしていました。しかし、これは強固な防御力を犠牲にしていることも意味し、巨大な顎や鋭い牙には無防備な部分もありました。
クラゲ食?
鋭いくちばしを持っていましたが、噛む力はそれほど強くなく、クラゲやイカ、海藻などを食べていたと考えられています。穏やかな巨人だったようです。
まとめ
プロトステガは、太古の海がいかに豊かで、巨大な生物を養う力があったかを示す存在です。彼らが産卵のために砂浜に上陸する姿は、現代のウミガメと同じく神秘的だったでしょう。