オンコプリスティス(Onchopristis)は、白亜紀の川に潜んでいた巨大なノコギリエイです。しかし、彼らはしばしば「被害者」として語られます。なぜなら、あの史上最大の肉食恐竜、スピノサウルスの化石から、彼らのトゲが見つかっているからです。
銛のようなトゲ
現代のノコギリエイのトゲとは異なり、オンコプリスティスのトゲには「返し(バーブ)」がついていました。これは一度刺さると抜けにくい構造で、獲物を傷つけたり、あるいは防御のために使われていました。
恐竜のご馳走
彼らは川底で暮らしていましたが、スピノサウルスにとっては格好の標的でした。8メートルの巨体も、スピノサウルスの長い顎には敵わず、捕食されていた証拠が数多く残っています。
豊かな水系
彼らが生息していた当時の北アフリカは、巨大なシーラカンス(マウソニア)や巨大ワニがひしめく、生命の濃い水系でした。オンコプリスティスはその豊かさと危険さを象徴する生き物です。
まとめ
オンコプリスティスは、強力な武器を持ちながらも、さらに巨大な怪物の糧となった悲運の魚です。白亜紀の食物連鎖の壮絶さを今に伝えています。