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エダフォサウルス:ディメトロドンと並ぶ「帆を持つ生物」【古生物図鑑】

#単弓類 (盤竜類) #ペルム紀前期 (約2億9000万年前)
エダフォサウルス / Edaphosaurus
エダフォサウルス

エダフォサウルス

Edaphosaurus
ペルム紀 (北米・欧州)単弓類 (盤竜類)
危険度★★
時代ペルム紀前期 (約2億9000万年前)
大きさ体長約3.5メートル
特殊能力熱交換を行う背中の帆
弱点動きが遅い
主な登場

エダフォサウルス(Edaphosaurus)は、ペルム紀前期に繁栄した植物食の単弓類です。かの有名な肉食のディメトロドンと同じ時代に生きており、一見するとよく似た大きな「背中の帆」を持っていましたが、頭の小ささと太鼓腹のような体型が決定的に異なります。地球史上、初めて植物を主食とするように適応した大型陸生脊椎動物の一つであり、その進化は植物食動物の草分け的存在と言えます。

ディメトロドンとの違い

最大の特徴である背中の帆は、脊椎が長く伸びた神経棘に皮膚の膜が張られたものです。ディメトロドンの帆と似ていますが、エダフォサウルスの帆には「横突起」と呼ばれる小さな棒状の骨が左右に突き出しており、より武骨な見た目をしていました。この帆は、朝の太陽光を浴びて体温を上げたり、余分な熱を放出したりする体温調節器官として機能したほか、同種間でのディスプレイや威嚇にも使われたと考えられています。

植物食への適応

頭部は体に比べて非常に小さく、顎には多数の歯が並んでいました。特筆すべきは、口の奥(口蓋)にもびっしりと歯が生えていたことです。これは硬い植物をすり潰すための特殊な適応で、当時の植物(シダやトクサなど)を効率よく消化することができました。また、植物を消化するための巨大な発酵タンク(内臓)を収めるために、樽のように膨らんだ太い胴体を持っていました。

平和な巨人と捕食者

彼らは水辺の近くで群れを作って生活し、のんびりと植物を食べていたと考えられます。しかし、同じ環境には恐るべき捕食者ディメトロドンも生息していました。動きの遅いエダフォサウルスにとって、強固な皮膚や集団行動、そして体を大きく見せる背中の帆は、身を守るための数少ない手段だったのかもしれません。

まとめ

エダフォサウルスは、植物食というニッチを開拓した先駆者です。その独特な姿は、哺乳類の遠い祖先にあたる単弓類が、いかに多様な進化を遂げていたかを物語っています。