ディメトロドン(Dimetrodon)は、約2億9500万年前〜2億7200万年前(ペルム紀前期)に生息していた肉食動物です。背中の大きな帆がトレードマークで、よく恐竜の図鑑に載っていますが、実は恐竜ではありません。哺乳類の遠い祖先にあたる「単弓類(盤竜類)」というグループに属します。人間により近い親戚なのです。
背中の帆の機能
脊椎骨から伸びた長い神経棘に皮膚の膜が張られた「帆」を持っていました。この帆には血管が張り巡らされており、太陽光を浴びて血液を温め、変温動物でありながら素早く体温を上げて活動を開始するため(熱交換器)に使われたという説が有力です。これにより、まだ体の冷えている獲物を朝一番に襲うことができました。また、異性へのディスプレイの役割もあったでしょう。
異歯性の獲得
学名は「2つの長さに分かれた歯」を意味します。全部の歯が同じ形をしている爬虫類とは異なり、鋭い牙(犬歯)と、肉を切り刻む細かい歯を持っていました。これは、後に哺乳類が獲得する「歯の役割分担(異歯性)」の始まりであり、効率的に食事をするための進化でした。
ペルム紀の支配者
全長は最大で3.5メートル。当時の陸上生態系では最強の捕食者であり、エリオプスなどの大型両生類や爬虫類を捕食していました。
まとめ
ディメトロドンは、恐竜時代が始まる遥か前に地球を支配していた、哺乳類の偉大な先駆者です。その帆は、生命が環境に適応するための素晴らしい発明でした。