水辺で美しい馬を見かけても、決して乗ってはいけません。スコットランドの伝説に語られるケルピーは、その背に乗った人間を水底へと引きずり込み、二度と帰さない恐怖の水魔なのです。
ケルピーとはどんな怪物か?
美しい馬に隠された罠
ケルピーは通常、水辺で草を食む美しい馬の姿で現れます。その姿に見惚れた旅人が背中に乗ろうとすると、ケルピーの本性が露わになります。
決して離れない粘着質の皮膚
一度背中に乗ると、ケルピーの皮膚は強力な粘着性を帯び、乗り手は決して降りることができなくなります。そのままケルピーは水の中へと飛び込み、乗り手を溺死させて食べてしまうのです。
スコットランドの水魔伝説
手綱を奪えば従順な馬に
恐ろしいケルピーですが、もし人間の力でその手綱を奪うことができれば、ケルピーは人間に服従し、素晴らしい働きを見せると言われています。しかし、手綱には呪いがかかっている場合もあり、扱いは容易ではありません。
人間の姿への変身
馬の姿だけでなく、美しい人間の姿に変身して男女を誘惑することもあります。髪に水草や砂が混じっているのが見分けるポイントだとされています。
現代作品でのケルピー
ベルセルク
漫画『ベルセルク』では、水魔として登場し、ガッツたちを苦しめました。その不気味で執念深い描写は、伝承の恐ろしさをよく表しています。
ハリー・ポッターシリーズ
魔法生物として登場し、世界最大のケルピーとしてネス湖の怪獣(ネッシー)が紹介されるなど、ユニークな解釈がなされています。
【考察】ケルピーの危険度は?
水辺での遭遇率は高い?
スコットランドの多くの湖や川に伝承が残っており、水辺に近づく子供たちへの戒めとして語られてきた側面もあります。単体の戦闘力よりも、初見殺しの罠としての危険性が高い存在です。
まとめ
ケルピーは、水の美しさと恐ろしさを体現した存在です。もし水辺でたった一頭の馬を見かけても、安易に近づかない用心深さが必要かもしれません。