アーリマン(アンラ・マンユ)は、単なる悪魔ではなく、**「この世の全ての悪の根源」**とされる存在です。光の神アフラ・マズダが善きものを創造するたびに、それに対抗して病気、毒虫、嘘、そして死を創造したとされ、その力は主神と対等です。
アーリマンとは何者か?
善悪二元論の片割れ
ゾロアスター教において、世界は善神アフラ・マズダと悪神アーリマンの戦いの場とされています。アーリマンは「敵対する霊」を意味し、物理的な実体というよりは、破壊衝動や悪意そのものとして描かれることもあります。
悪の創造主
彼は既存のものを破壊するだけでなく、自ら悪しきものを創造する力を持ちます。毒蛇、サソリ、冬の寒さ、そして三頭の悪竜ザッハークなどは、すべてアーリマンが生み出したとされています。
光と闇の9000年の戦い
最初の敗北と潜伏
かつてアフラ・マズダが詠唱した聖なる祈り「アフナ・ヴァイア」を聞き、アーリマンは衝撃を受けて地獄の底へと墜落し、3000年もの間失神していたといわれています。
終末の時
世界の終わり(フラショーカーナ)において、アーリマンは最終的に敗北し、存在を消滅させられるか無力化されると予言されています。しかし、それまでの間、彼は人間を堕落させ、世界に苦しみを与え続けます。
現代作品でのアーリマン
ファイナルファンタジーシリーズ
一つ目のコウモリのような姿で登場することが多く、ステータス異常攻撃や死の宣告を得意とする中級モンスターとして定着しています。しかし作品によっては、強大なボスとして描かれることもあります。
Fateシリーズ
「この世全ての悪(アンラ・マンユ)」として、特別な意味を持つ存在として語られます。
まとめ
アーリマンは、光がある限り影が存在するように、善の対極として存在し続ける絶対悪です。その概念は、後のキリスト教の悪魔サタンの形成にも大きな影響を与えたと言われています。