「智恵ある主」を意味する、世界最古の一神教的最高神、アフラ・マズダ。光と正義の象徴であり、悪神との戦いに勝利することが運命づけられています。
アフラ・マズダとはどのような神か?
アフラ・マズダは、預言者ザラスシュトラが開いたゾロアスター教(拝火教)の唯一神です。この世のすべての「善きもの(光、水、大地、植物、動物、人間など)」を創造しました。全知全能に近い存在ですが、悪の原理だけは創造していません。
神話での伝説とエピソード
善悪の戦い
世界の始まりから終わりまで、破壊霊アングラ・マイニュとの戦いを続けています。しかし、最終的には善が勝利し、世界は「フラショー・ケレティ(完成)」に至ると予言されています。
火の崇拝
火はアフラ・マズダの純粋さと真理の象徴であり、信者は火に向かって祈りを捧げます。
聖霊スプンタ・マンユ
アフラ・マズダは直接的に世界に関与するだけでなく、自身の創造的な側面である聖霊「スプンタ・マンユ」を通じて善をなすとされます。これに対し、破壊的な側面である「アングラ・マイニュ」が対抗します。この「二つの霊の対立」こそが世界の歴史であり、人間はそのどちらに加担するかを自らの自由意志で選ばなければなりません。
現代作品での登場・影響
マツダ(自動車)
日本の自動車メーカー「マツダ(Mazda)」の社名は、創業者(松田氏)の姓と、このアフラ・マズダ(智恵の神)を掛けて命名されています。
電球
東芝の前身の一つ「マツダランプ」も、光の神にあやかって名付けられました。
【考察】その強さと本質
倫理的な神
「善き思考、善き言葉、善き行い」を人間に求める倫理的な神格であり、後のユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神の概念に多大な影響を与えました。
まとめ
闇を照らす理性の光。アフラ・マズダの教えは、正しく生きようとする人々の心に火を灯し続けています。