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アングラ・マイニュ:ゾロアスター教の悪神【元ネタ・強さ解説】

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アングラ・マイニュ / Angra Mainyu
アングラ・マイニュ

アングラ・マイニュ

Angra Mainyu
ゾロアスター教悪神 / 破壊霊
神格★★★★★
大きさ不定形の闇、蛇や爬虫類
権能死、病気、悪意、害獣の創造、魔術
弱点アフラ・マズダ、善行
主な登場
Fate/stay nightFate/Hollow Ataraxia女神転生ファイナルファンタジー

別名「アーリマン」。この世のすべての悪、すべての災い、すべての不幸の根源とされる、光の神アフラ・マズダの宿敵です。

アングラ・マイニュとはどのような神か?

アングラ・マイニュは、ゾロアスター教における「悪の原理」そのものです。アフラ・マズダが善きものを創造すると、対抗して「悪しきもの(死、冬、病気、嘘、害虫、毒蛇など)」を創造して世界を汚します。独立した神格というよりは、創造神の影、あるいは双子の弟のような存在として語られることもあります。

神話での伝説とエピソード

反創造

アフラ・マズダが美しい大地を作ると、アングラ・マイニュはそこに「酷寒」や「害虫」を作り出したとされます。すべての創造行為に対して、それを損なうカウンターを行う存在です。

地獄の主

地獄の支配者として、悪しき行いをした人間の魂を招き入れ、永遠の責め苦を与えます。

悪の創造物

アフラ・マズダが「喜び」や「安らぎ」を作ると、アングラ・マイニュは即座に「悲しみ」や「苦痛」を作って対抗しました。彼が生み出したとされる具体的な「悪」には、冬の寒さ、夏の酷暑、病気を媒介するハエ、毒を持つ蛇やサソリ、そして人間の心に宿る「疑念」や「貪欲」が含まれます。

現代作品での登場・影響

Fateシリーズ

『Fate/stay night』などで「この世全ての悪(アンリマユ)」として登場。ゾロアスター教の概念をベースにしつつ、人間の悪意の集合体として独自の解釈がなされ、絶大な人気を博しました。

FFシリーズ

アーリマン」として、一つ目の空飛ぶ魔物として登場し、死の宣告などの嫌な攻撃をしてくる定番モンスターです。

【考察】その強さと本質

悪の必要性

なぜ世界に悪が存在するのか?という問いに対し、「善の創造に対する必然的な反作用」として悪を定義した、宗教哲学的に重要な存在です。

独立した存在か?

初期のゾロアスター教において、アングラ・マイニュはアフラ・マズダと対等の双子のように描かれましたが、後代(ズルワーン教など)では、無限の時間神ズルワーンから生まれた兄弟とされたり、あるいはアフラ・マズダの「悪い思考」が具現化したものだとする哲学的解釈もなされました。彼の存在定義の変遷は、一神教における「悪の問題(神が善なら、なぜ悪があるのか)」への苦闘の歴史でもあります。

現代への警鐘

現代社会においても、アングラ・マイニュ的な「破壊のための破壊」や「他者の幸福への嫉妬」は決して無くなっていません。彼が象徴するネガティブなエネルギーは、形を変えて私たちの周り、あるいは内面に潜んでいます。しかし、ゾロアスター教が教えるように、最終的に勝利するのは「善き思考」です。我々は彼を恐れるのではなく、自らの内なる光で対抗しなければなりません。

まとめ

彼はただ破壊するためだけに存在する。私たちが悪意を抱くとき、そこにはアングラ・マイニュが潜んでいるのかもしれません。彼のこの二義的な性質は、現代の神学研究においても尽きない議論の的となっています。