汎塵(はんじん)は、刀工・宇都宮国綱(あるいはその一派)による脇差です。 真田幸村の佩刀の一つとされ、大千鳥十文字槍とは対照的に、静かで冷めた視点を持つ刀として描かれることがあります。
全ては塵なり
諸行無常
「汎塵」という名は、「全てのものは塵に過ぎない」「広く塵となる」といった虚無的かつ達観した意味を含んでいると解釈されます。 死を覚悟して戦場に赴く武士の、この世への執着を断ち切る精神性が反映されています。
終わりを見届ける刀
破壊と再生
大千鳥が「生の輝き」なら、汎塵は「死の静寂」を担当します。 しかしそれはネガティブな意味だけでなく、戦乱の世を終わらせ、塵に還すことで新たな時代を招くという浄化の役割も担っていたのかもしれません。
まとめ
汎塵は、熱狂的な戦国大名の影にある、武士の孤独と美学を感じさせる深い名刀です。