相撲の行司が持っている「はっけよい!」のアレ。正式名称は「軍配団扇(ぐんばいうちわ)」。戦国時代、武将たちはこれを振るって数万の軍勢を動かした。中には鉄製のものもあり、咄嗟の防御武器としても機能した。
川中島の伝説
謙信の太刀を受け止める
川中島の戦いで、上杉謙信が単騎で武田信玄の本陣に切り込んだ際、信玄は床几(椅子)に座ったまま、この軍配だけで謙信の太刀を受け止めたという伝説がある。 軍配には七太刀の傷がついたといわれ、「知将vs猛将」の名シーンとして語り継がれている。
占いの道具
方角を見る
軍配には天文や暦、十二支などが描かれていることが多い。 これは出陣の日取りや方角の吉凶を占うための機能でもあった。 軍師たちはこれを空にかざし、勝機を見出そうとしたのである。
まとめ
軍配は、知略と武勇、そして運命をもコントロールしようとした武将たちの意思が込められた、戦場のタクトである。