海神(ワタツミ)の中で、最も人間の世界に近い「海面」を担当するのが**上津綿津見神(ウワツワタツミ)です。イザナギが海面から顔を出して(浮き上がって)禊をした時に生まれました。住吉三神の表筒之男神(ウワツツノオ)**と対になります。寄せては返す波、煌めく水面、そして月と連動した潮の満ち引き。私たちが海を見て「美しい」と感じるその風景は、この神の領域です。
境界線の神
陸と海の接点
海面は、空(天)と海、そして陸と海が接する境界線です。そのため、異界からの使者を迎え入れたり、逆に送り出したりする「玄関口」の役割を果たします。神話においても、神々が海を渡る際にはまずこの神の加護を受け、水面を滑るように進んだことでしょう。
マリンレジャーの守護
現代では、海水浴、サーフィン、ヨットなど、海面で行うスポーツやレジャーの守護神として最適です。波のコンディションを整え、水難事故から守ってくれると信じられています。
日常生活との関わり
浅瀬での漁(磯遊びや潮干狩り)や、塩作り(海水を汲む)など、人々の生活に密着した海の恵みを司ります。また、表面的な意識(顕在意識)の浄化も司るとされ、日々の嫌な気分を波に流してリフレッシュさせてくれます。
まとめ
遠くから眺める海、足をつける波打ち際。上津綿津見神は、いつも私たちに一番近い場所で微笑んでいる、親しみやすい海の神様です。