**角杙神(ツヌグヒ)は、『古事記』において神世七代(かみのよななよ)の四代目として登場する男神です。妹(妻)である活杙神(イクグヒ)**と対になって現れました。
名前にある「ツヌ(角)」は「芽」や突起のことを指し、「グヒ(杙)」は「杭」を意味します。これは生命(植物や土地)が芽吹き始め、杭を打ったように確かな存在として定着していく段階を表しています。
泥から固形へ
生命の硬化と定着
神世七代は、世界がドロドロの流動体から固形の大地へと変化していくプロセスを描いています。 最初の「ウヒジニ・スヒジニ(泥土)」から始まり、この「ツヌグヒ・イクグヒ」の段階で、生物や大地が明確な「形」を持ち始め、根を張ったり角(芽)を出したりできるほどに固まったことを示唆しています。
建築と農業の神
杭を打つ
「杙(くい)」は建築や境界を示すために打つ杭のことでもあります。このことから、土地の境界を定めたり、家屋の基礎を作ったりする建築の神としての性格も見出せます。 また、稲が発芽して根を張る様子から、農耕の初期段階を守護する神でもあります。
まとめ
角杙神は、物事が漠然とした状態から具体的な形を成し、現実に根を下ろしていく「成長と定着」のステップを司る神様です。