八山津見神の最後を飾るのが**戸山津見神(トヤマツミ)**です。「戸(と)」は扉、入り口のことで、山の「外側」や「入り口」、つまり里から一番近くに見える山(前山)を指します。奥深い山(奥山)に対して、生活に密着した里山を象徴し、山へのゲートキーパーの役割を果たします。
山の玄関口
最初の鳥居
登山をする際、登山口にある鳥居をくぐる時が、トヤマツミの領域への入り口です。ここで身を清め、安全を祈ることで、奥山(クラヤマツミなどの領域)へと進む許可を得ることができます。山の神々の取次役とも言えるでしょう。
生活の舞台
かつての日本人にとって、トヤマツミの領域は、子供の遊び場であり、燃料や食料を得る毎日の職場でもありました。最も人間に親しい、隣人のような神様です。
始まりの場所
何か新しいことを始める時、あるいは高い目標(頂上)を目指して最初の一歩を踏み出す時、トヤマツミは優しく背中を押してくれます。準備を整え、決意を固める場所の神です。
まとめ
行ってらっしゃい、気をつけて。戸山津見神は、山へ向かうすべての人の安全を、一番手前で祈っています。