淤母陀流神は、その名の通り「面(おも)が満ち足りている(ダル)」、つまり容姿が整って美しいことを表す神です。これは大地が完全に形成され、欠けるところなく素晴らしい状態になったことを意味します。
美しき大地の化身
充足と完成
神世七代の五代目として現れたこの神は、創造のプロセスにおいて「美的完成」の段階を象徴しています。単に住めるだけでなく、そこに美しさや豊かさが備わった状態です。
神仏習合での姿
中世の神仏習合においては、第六天魔王と同一視されることもありました。これは「他化自在天(欲界の最高位)」の主として、欲望を満たす(足る)存在と解釈されたためです。
妹・阿夜訶志古泥神
感嘆する対の心
対となる女神、阿夜訶志古泥神は、この淤母陀流神の美しさに「あやかしこ(畏れ多い、素晴らしい)」と感嘆する役割を持っています。互いにその美しさを称え合う、ある種のナルシシズムや自己肯定の萌芽とも取れます。
まとめ
淤母陀流神は、世界が出来上がった喜びと、その美しさを肯定する、ポジティブなエネルギーに満ちた神様なのです。