**奥津比売命(オキツヒメ)は、奥津日子神(オキツヒコ)と対になる竈(かまど)の女神です。別名を大戸比売神(オオヘヒメ)**とも言います。
「オキツ」は家の奥(台所)を、「オオヘ」は「大きな竈(ヘッツイ)」を意味しており、まさに台所の主役といえる神様です。毎日の料理や家族団欒の中心にいる、母性的な温かさを持つ神とされています。
食事と家族の絆
命を育む場所の守護
奥津日子神が「火」そのものの管理者であるのに対し、奥津比売命はどちらかというと「調理」や「食事による家族の健康」を司ると考えられます。 美味しい食事で家族が笑顔になること、その幸せな空間を守ることが、彼女の最大の役割です。 また、別名の「大戸」から、家の出入り口を守る神としての側面も見出されることがあります。
竈神の信仰
荒神様と女性
昔から台所は女性の城とされ、竈神(荒神様)は主婦の守り神として大切にされてきました。 年末の大掃除で台所を清め、新しいお札を迎えることは、奥津比売命に感謝し、来年の家族の健康を祈る大切な儀式です。
まとめ
奥津比売命は、私たちの毎日の「いただきます」と「ごちそうさま」の中に宿る神様です。日々の食事を大切にすることは、この女神様への一番の供養となります。