**御年神(ミトシ)は、スサノオの子である大年神(オオトシ)**の子で、穀物の実りを司る神です。 名前の「トシ」は「稲」や「穀物」を意味し、転じて1回の収穫サイクルである「1年」を意味するようになりました。つまり御年神は、その年の豊作を守護する神であり、私たちが正月に迎える「年神様」と同一視される存在です。
祟りを鎮めて豊作へ
蝗(イナゴ)の祟り
『古語拾遺』には、御年神にまつわる興味深い伝説があります。 ある時、大地主神(オオトコヌシ)が田植えの日に牛の肉を御年神に供えてしまったところ、御年神は怒り、田にイナゴを放って苗を枯れさせてしまいました。 大地主神が謝罪し、白猪・白馬・白鶏を捧げて祈ると、御年神は「麻の葉でイナゴを落とし、鳥扇で仰げ」と教えました。その通りにするとイナゴは去り、その年は大豊作になったといいます。
祀られている神社
葛木御歳神社
奈良県御所市にある**葛木御歳神社(かつらぎみとしじんじゃ)**は、全国にある御歳神社・大歳神社の総本社格の一つとされています。 お正月にお餅を供える「鏡餅」の風習も、この年神信仰に深く関わっています。
まとめ
御年神は、毎年の実りと平穏をもたらす重要な神様です。お正月に家族で囲むおせち料理や鏡餅は、この神様への感謝と祈りの表れなのです。