トヨイワマドの相棒として、神社の門(随神門)のもう片方(向かって右側が多い)に座っているのが**櫛磐窓神(クシイワマド)**です。トヨイワマドと同じく、ニニギノミコトの護衛として降り立った神で、二人合わせて「天石門別神(アメノイワトワケ)」と呼ばれることもあります。「櫛(クシ)」という言葉は、髪を解く櫛ではなく、「奇(く)し」、つまり「不思議な霊力」「神秘的な力」を意味します。
霊的な守護
物理と霊的の役割分担
トヨイワマドが「物理的な強固さ(頑丈な岩)」を象徴するとすれば、クシイワマドは「霊的な精妙さ(見えないバリア)」を象徴していると考えられています。目に見える敵だけでなく、目に見えない邪気や、人の心に巣食う悪意さえも感知してブロックする、高度なセキュリティシステムのような役割を果たします。
門を開く力
門の神は、「閉ざして守る」だけでなく、「正しい神や人を迎え入れるために開く」役割も担います。クシイワマドの霊力は、良き運気や素晴らしい縁を識別し、それをスムーズに屋内に呼び込む招福の機能も持っているのです。
あうんの呼吸
狛犬や仁王像と同じく、二柱で一対となって初めて完全な機能を発揮します。家を守るためには、物理的な鍵(トヨ)と、家族の心の平穏(クシ)、両方の守りが必要だということを教えてくれています。
まとめ
見えないバリアで家を守る櫛磐窓神。その鋭い眼光は、今日も私たちの周りの邪気を祓い続けています。