**速秋津日子神(ハヤアキツヒコ)は、イザナギ・イザナミの国生みの後、神産みの段で生まれた神です。妹(妻)の速秋津比売神(ハヤアキツヒメ)**と対になって、川が海に注ぎ込む「水門(みなと)」を守護しています。
「ハヤ」は勢い、「アキ」は開く、「ツ」はの、「ヒコ」は男神を意味し、勢いよく開いた河口の様子を表しています。
多くの神の親
水と土の結合
速秋津日子・比売の夫婦神の間からは、泡坂神(アワザカ)、泡浪神(アワナミ)、ツラナギ・ツラナミなど、水や水際の地形に関連する多くの神々が生まれています。 これは、河口付近がいかに生命豊かで、変化に富んだ場所であるかを古代人が認識していたことを示しています。
大祓詞での役割
罪穢れを飲み込む
神道の重要な祝詞である『大祓詞(おおはらえのことば)』では、川から流れてきた罪や穢れを、荒波の中でガブガブと飲み込んでしまう役割を担っています(主に比売神の役割とされますが、対神として協力しています)。 海へ出る前の最後の関門として、不浄なものを浄化する重要な神です。
まとめ
速秋津日子神は、流れゆく水を見守り、清らかな状態へと戻すサイクルの要となる神様です。水辺での安全や、心の浄化を願う時に頼れる存在です。