乾坤圏(Qiankun Quan / けんこんけん) は、『封神演義』や『西遊記』で活躍する少年神・哪吒太子(なたたいし)のトレードマークとも言える宝貝(パオペイ)です。「乾坤」は天地や陰陽を意味し、この宇宙のエネルギーを秘めた黄金の輪です。哪吒は生まれた時からこれを持っており、師である太乙真人から使い道を授けられました。
変幻自在の凶器
重さと硬度
見た目はシンプルな黄金のバングルですが、信じられないほどの重量と硬度を持ちます。これを投げつけると、山をも砕く威力で敵を打ち据えます。哪吒が東海で水浴びをした際、乾坤圏で水をかき混ぜただけで海全体が揺れ動き、竜王の宮殿(水晶宮)が倒壊しそうになったというエピソードは有名です。
竜殺し
彼はこの武器を使って、巡海夜叉や竜王の息子(丙)を撲殺しました。硬い竜の鱗も、乾坤圏の一撃の前には無力でした。戦闘後は自動的に持ち主の手元に戻ったり、サイズを変えて拘束具として使ったりと、攻防一体の万能兵器です。
ゲームでの扱い
チャクラムやフープのような武器としてアクションゲームによく登場します。アクロバティックな動きで周囲の敵をなぎ倒す、スピードとパワーを兼ね備えた武器として描かれるのが定番です。
まとめ
乾坤圏は、無邪気な子供が振るう、制御不能な暴力の象徴です。その黄金の輝きは、神話において最も危険な「おもちゃ」の一つと言えるでしょう。