わんぱく小僧がそのまま神様になったような存在です。火尖槍や風火輪、乾坤圏といった強力な宝貝(マジックアイテム)を全身装備し、三つの顔と六本の腕を持つ戦闘形態に変身して戦います。西遊記では孫悟空の強敵としても登場します。
哪吒とはどのような神か?
中国の『封神演義』や『西遊記』で大活躍する少年神です。天界の将軍・李靖の三男として生まれました。幼い頃から怪力で、竜王の息子を殺して筋を引っこ抜くなど暴れ回りました。責任を取って自害し、肉体を両親に返しましたが、師匠である太乙真人の力により、蓮の花の化身として復活しました。風火輪(空飛ぶ車輪)、火尖槍、混天綾など、数々の強力な宝貝(パオペイ)を装備した、全身凶器の戦闘マシーンです。
神話でのエピソード
骨肉の争い
彼は復活後、自分を見捨てた(あるいは社を壊した)父・李靖を殺そうと追い回しました。最終的に仏や神々の仲裁で和解(強制的に)しましたが、この「親への反逆」というテーマは、儒教社会の中国において非常にショッキングかつ痛快な物語でした。
三面六臂
戦闘時には三つの顔と六本の腕を持つ姿に変身し、同時に複数の敵と戦うことができます。孫悟空とも互角に渡り合った数少ない実力者です。
信仰と文化への影響
中国のアニメスター
近年、中国映画『哪吒之魔童降世』が大ヒットし、彼の人気が再燃しました。運命に抗うダークヒーローとしての解釈は、現代の若者の心に深く刺さりました。
蓮の体
「泥より出でて泥に染まらず」。蓮の体を持つ彼は、人間的なしがらみや情に縛られない、純粋で聖なる存在であることを意味します。ある意味で元祖サイボーグ(人造人間)とも言えます。
【考察】その本質と象徴
インナーチャイルド
哪吒の暴走と破壊は、誰の心にもある「抑圧された子供心」の爆発です。大人の理屈をねじ伏せる彼の強さは、永遠の少年性の勝利を象徴しています。
まとめ
無邪気な笑顔で竜を倒す。その純粋な破壊力こそが、悪を滅ぼすための最強の武器なのです。