**オーパーツ(場違いな工芸品)の代名詞として世界中で最も有名なのが、この水晶髑髏(ヘッジス・スカル)**です。一塊の透明な水晶から、あごの骨が動くほど精巧に削り出された頭蓋骨。当時の文明には存在しないはずの技術で作られたこの遺物は、宇宙人の置き土産か、あるいは古代のスーパーテクノロジーか?
手作業で300年?
ヘッジス・スカルの謎
1927年にベリーズのマヤ遺跡で発見されたと主張された「ヘッジス・スカル(運命の髑髏)」は、特に有名です。1970年のヒューレット・パッカード社の詳細な分析によれば、「金属製の道具を使った痕跡(傷)が一切ない」ことが判明しました。これを作るには、ダイヤモンドの研磨剤と水を使って、手作業で300年間毎日磨き続けるしかない、という衝撃的な結論が出たのです。親子数代に渡って制作されたのでしょうか?
13個集まると何かが起きる
世界の終末と再生
アメリカ先住民の伝承として、「世界には13個のクリスタルスカルが存在し、それが全て集まった時、人類に叡智が授けられ、新しい時代が来る(あるいは世界が滅びる)」という話が語られています。映画『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』でもこの13体の設定が重要な鍵として採用されました。
残念な真実
19世紀のドイツ製?
しかし近年の電子顕微鏡による再調査で、大英博物館やスミソニアン博物館の水晶髑髏から、19世紀後半の回転式研磨機特有の痕跡が発見されました。フランスの古美術商ウジェーヌ・ボバンが関与していたことも分かっています。現在では、マヤ文明の遺物ではなく、ヨーロッパで作られた精巧な工芸品(アンティーク・フェイク)であるというのが定説になりつつあります。それでも、その美しさと「夢」は色褪せません。
まとめ
本物の古代遺産ではなかったとしても、人々を魅了し、物語を生み出し続ける魔力を持った水晶ドクロ。それ自体がひとつの「現代の魔法」なのかもしれません。