熱血の佐助に対し、冷徹な才蔵。霧隠才蔵は、伊賀流忍術の使い手であり、真田十勇士のNo.2です。その名の通り霧を使って姿を眩ませ、音もなく敵を始末する、クールな美男子忍者の原型。
霧隠才蔵とはどのような人物か?
猿飛佐助と同じく『立川文庫』で活躍する忍者です。モデルは実在の武将・霧隠鹿右衛門と言われます。佐助が甲賀流であるのに対し、才蔵はライバルの伊賀流の達人と設定され、最初は敵対したり腕試しをしたりしますが、後に真田幸村の元で同志となります。ニヒルで皮肉屋、しかし技は超一流というキャラ造形は、現代のアニメでも定番です。
伝説とエピソード
霧隠れの術
彼の得意技は、あたり一面に深い霧を発生させ、視界を奪って敵を幻惑する「霧隠れの術」です。物理的な攻撃力よりも、心理戦や暗殺術に長けている描写が多く、派手な佐助と好対照をなしています。
家康暗殺未遂
ある夜、家康の寝所に床下から忍び込み、槍で突き殺そうとしましたが、家康が寝返りを打ったために失敗し、香炉を突いて音を立ててしまい逃走した、というエピソードがあります(これは石川五右衛門の逸話の流用とも)。
現代作品での登場・影響
モテ男
多くの作品で「絶世の美男子」として描かれ、くノ一とのロマンス担当になることも多いです。『戦国BASARA』などの乙女ゲーム的展開では、佐助よりも人気が出ることがあります。
イガとコウガ
佐助(甲賀)と才蔵(伊賀)が協力するというのは、歴史的な伊賀と甲賀の対立関係を超えたドリームチーム感があり、これも人気の要因でした。
【考察】その強さと本質
影の美学
陽の佐助、陰の才蔵。才蔵は「忍ぶ者」としてのミステリアスな魅力を体現しています。何も語らず、ただ任務を遂行するその姿に、日本人はプロフェッショナルの美学を見出します。
まとめ
霧が晴れた時、そこに彼の姿はない。ただ冷たい風と、倒れた敵だけが残されているでしょう。