今から約2500年前、人類で初めて「悟り」を開いた実在の人物。それがお釈迦様こと釈迦如来です。
元はインドの王子でしたが、王の位も家族も捨てて出家し、厳しい修行の末にブッダ(目覚めた者)となりました。現代に続く仏教の全ての始まりであり、最も基本的な「仏」としての姿です。
釈迦如来の生涯
四門出遊と出家
王子として何不自由なく暮らしていたシッダールタは、城の四つの門から外出する際に、老人、病人、死者、そして修行者に出会い、「生きることは苦しみ(四苦)である」と悟って出家を決意しました。
降魔成道(ごうまじょうどう)
35歳の時、菩提樹の下で瞑想していると、悪魔マーラが悟りを邪魔しに来ました。しかし、彼はそれに打ち勝ち、ついに悟りを開いて「仏陀(ブッダ)」となったのです。
釈迦三尊
知恵と実践のサポート
お寺では、釈迦如来を中心に、左側に「文殊菩薩(智慧)」、右側に「普賢菩薩(慈悲と実践)」を配置した「釈迦三尊」という形式で祀られることが多いです。これは、悟りには知恵と行動の両方が必要であることを示しています。
現代への影響
天上天下唯我独尊
誕生直後に7歩歩いて天と地を指差し語ったとされるこの言葉は、「この広い宇宙で、私たち一人一人の命は何者にも代えがたい尊いものである」という人権宣言のような意味を持っています。
まとめ
釈迦如来は、神話の彼方の存在ではなく、私たちと同じ人間として苦悩し、それを乗り越えた先駆者です。その教えは2500年経った今も、心の処方箋として機能し続けています。