「理屈だけでは人は救えない」。そう説いて、慈悲の実践に駆け回るのが普賢菩薩(ふげんぼさつ)です。
文殊菩薩が「智恵」なら、普賢菩薩は「行動」。白い象に乗ってどこへでも現れ、困っている人を助けるフットワークの軽さが持ち味です。特に女性に優しい仏様としても知られています。
普賢菩薩のスタイル
6牙の白象
最大の特徴は、6本の牙を持つ白い象に乗っていることです。象は歩みが遅いですが、確実に一歩ずつ前に進みます。そして6本の牙は、布施や忍耐など6つの修行(六波羅蜜)を表しています。
究極の聞き役
合掌している姿が多く、これは人々の願いをしっかり聞くという姿勢の表れです。ただ賢いだけでなく、相手の気持ちに寄り添う優しさを持っています。
法華経の守護者
女人成仏
かつて仏教では「女性はそのままでは仏になれない」という考えがありましたが、普賢菩薩が登場する『法華経』では、女性も成仏できることが明確に説かれました。このことから、古くから女性の守り神として信仰されています。
ご利益
普賢延命法
普賢菩薩には「普賢延命菩薩」という変化身もあり、寿命を延ばすご利益があるとされます。辰年(たつ)と巳年(へび)生まれの守り本尊でもあります。
まとめ
頭で考えるだけでなく、実際に行動することの尊さを教える普賢菩薩。その白い象は、今日もあなたの善行を一歩ずつサポートしてくれています。