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プロメテウス:人類に火を与えた反逆の英雄神【ギリシャ神話】

#ギリシャ神話 #ティターン #予言 #反逆者 #火属性 #男神 #知恵 #鷲
プロメテウス / Prometheus
プロメテウス

プロメテウス

Prometheus
ギリシャ神話ティターン神族 / 文化特化神
神格★★★★
大きさ人間大〜巨人
権能予知能力 / 創造 / 火の管理
弱点ゼウスの罰(鎖で拘束)
主な登場
GOD OF WARエイリアン(映画)オッペンハイマー(比喩)

その名は「先に考える者(先見)」を意味するプロメテウス。彼は神でありながら神々の王ゼウスに背き、泥から作った人類を救うために「神の火」を盗み出しました。人類史上最大の恩人であり、最初の反逆者。その代償として彼が受けた永遠の責め苦は、あまりにも過酷な物語として語り継がれています。

人類の創造主にして守護者

泥からの創造

プロメテウスは、水と土をこねて神々の姿に似せて人間を創ったとされています。弟のエピメテウス(後で考える者)が動物たちに「強さ」や「速さ」を配ってしまい、人間に与えるものが無くなってしまったため、プロメテウスは人間に「直立歩行」と「知恵」、そして最後に「火」を与えました。

ゼウスとの知恵比べ

生贄の儀式の際、彼は美味しそうな肉を粗末な皮で包み、骨を脂身で包んでゼウスに選ばせました。ゼウスは見た目の良い脂身(中身は骨)を選んでしまい、以来人間は美味しい肉を自分たちで食べ、神には骨と脂を捧げるようになりました。これに激怒したゼウスは没収した「火」を、プロメテウスは天界から大ウイキョウの茎に移して盗み返し、人間に与えました。

カウカーソス山の磔刑

永遠の肝臓喰い

火を盗んだ罰として、プロメテウスはカウカーソス山の山頂の岩に鎖で縛り付けられました。そして毎日鷲がやってきて、彼の肝臓をついばんで食べるのです。彼は不死身であるため、夜の間に肝臓は再生し、翌日また食われるという激痛と無限の苦しみが3万年も続きました。最終的に、英雄ヘラクレスが鷲を射殺して彼を解放しました。

パンドラの箱

ゼウスの怒りは人間にも向けられました。彼はプロメテウスの弟エピメテウスの元へ、「あらゆる贈り物」を持った美女パンドラを送り込みました。プロメテウスの忠告を無視して弟が彼女を受け入れた結果、彼女が持っていた箱(壺)から世界中に災厄が解き放たれました。

現代におけるプロメテウス

科学と犠牲の象徴

「プロメテウスの火」という言葉は、人間の力では御しきれない強大な科学技術(原子力など)の比喩として使われます。映画『オッペンハイマー』の原作伝記のタイトルが『アメリカのプロメテウス』であるように、彼は「人類に過ぎた力を与え、その罪を背負う者」のアイコンとなっています。

まとめ

自らの苦痛と引き換えに、人類に文明の光を与えた聖なる罪人。プロメテウスの物語は、知恵を持つことの責任と、権力に屈しない意志の尊さを私たちに問いかけています。