何があっても決して怒らず、動じない。最強のメンタルを持つ仏様。
それが阿閦如来(あしゅくにょらい)です。「アクリョービヤ(揺るぎない者)」というサンスクリット語の名が示す通り、鏡のように静かな心であらゆる真実を映し出します。
阿閦如来の特徴
触地印(そくちいん)
「私の悟りは間違っていない」と証明するために大地に指で触れるポーズ(触地印)をとっています。これは釈迦如来と同じ印であり、迷いを打ち破る強い意志を表しています。
大円鏡智(だいえんきょうち)
阿閦如来の知恵は「大円鏡智」と呼ばれます。曇りのない鏡が全てのものをそのまま映し出すように、偏見や主観を捨てて物事のありのままを捉える悟りの境地です。
五智如来の一尊
東方の守護者
密教の曼荼羅においては、大日如来を中心とした「五智如来」の一人として東の方角を守護しています。東は太陽が昇る方角であり、悟りの始まり(発心)を意味します。
ご利益
怒りのコントロール
修行時代に「決して怒らない」という誓いを立てたことから、短気な人やストレスを抱えやすい人に「穏やかな心」を授けてくれると信仰されています。
まとめ
感情に流されず、常に冷静に世界を見つめる阿閦如来。その姿は、情報過多な現代において「自分を見失わないための道しるべ」となるでしょう。