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ユウティラヌス:羽毛をまとった巨大な暴君【古生物図鑑】

#恐竜 #肉食 #獣脚類 #白亜紀 #中国 #羽毛 #ティラノサウルス類 #寒冷適応
ユウティラヌス / Yutyrannus
ユウティラヌス

ユウティラヌス

Yutyrannus
白亜紀 (中国)恐竜 / 獣脚類
危険度★★★★
時代白亜紀前期 (約1億2500万年前)
大きさ全長約9メートル
特殊能力全身を覆う羽毛
弱点暑さ
主な登場
ARK: Survival Evolved

ユウティラヌス(Yutyrannus)は、白亜紀前期の中国・遼寧省に生息していたティラノサウルス上科の恐竜です。学名は「羽毛のある暴君」を意味し、中国語の「羽(Yu)」とラテン語の「暴君(Tyrannus)」を組み合わせたものです。全長9メートル、体重1.4トンという大型の肉食恐竜でありながら、その全身がフサフサの羽毛で覆われていたことが化石からはっきりと確認されており、「T-Rexも羽毛を持っていたのではないか?」という議論に決定的な影響を与えた重要な恐竜です。

最大の羽毛恐竜

これまで見つかっていた羽毛恐竜の多くは、ミクロラプトルのような鳥に近い小型種ばかりでした。しかし、ユウティラヌスの発見により、「大型の恐竜も羽毛を持っていた」という事実が証明されました。彼らの羽毛は長さ15センチ〜20センチもあり、飛ぶためのものではなく、現在のヒヨコやキーウィの羽のような、保温性に優れたダウンジャケットのような構造でした。これにより、彼らは見た目の恐ろしさに反して、モフモフとした質感を持っていたことになります。

寒冷地への適応

当時の遼寧省は、現在よりも気温が低く(年平均気温10度前後)、冬には雪が降ることもあったと考えられています。変温動物に近い爬虫類にとって寒さは大敵ですが、ユウティラヌスは厚い羽毛をまとうことで体温を維持し、雪の降る森の中でも活発に活動することができました。雪原を歩く巨大な肉食恐竜の姿は、私たちがイメージする熱帯の恐竜世界とは全く異なる、白亜紀のリアルな風景です。

群れでの狩り

一つの発掘現場から、成体1頭と亜成体2頭の計3頭の化石がまとまって見つかっています。これは、彼らが単独ではなく、家族や群れ(パック)を作って生活していた可能性を示唆しています。自分より巨大な草食恐竜を狩る際、彼らは羽毛を逆立てて威嚇し、連携して獲物を追い詰めたのかもしれません。

まとめ

ユウティラヌスは、「恐竜=ウロコの怪物」という古い常識を完全に覆した革命児です。彼らの存在は、最強の捕食者ティラノサウルスの真の姿を解き明かすための、最も重要な鍵となっています。