ティラコレオ(Thylacoleo)は、オーストラリアに生息していた肉食の有袋類で、「フクロライオン」という和名で知られています。ライオンと呼ばれますが、コアラやウォンバットに近い仲間です。しかしその生態は獰猛そのもので、哺乳類史上最強クラスの噛む力を持っていました。
肉を切るハサミ
犬歯ではなく、巨大に発達した前歯と、肉を切り裂くための鋭い臼歯(裂肉歯)を持っていました。その噛む力はライオン以上で、獲物の喉笛を一撃で噛み切り、窒息死させていました。
親指の鉤爪
足には半対向性の親指があり、そこには巨大な鉤爪がついていました。これを使って木に登ったり、プロコプトドンやディプロトドンなどの大型動物にしがみつき、引き倒すことができました。
樹上の暗殺者
木の上から獲物に飛びかかる狩りを得意としていた可能性があります。洞窟壁画にもその姿が描かれており、初期のアボリジニの人々にとっても恐怖の対象でした。
まとめ
ティラコレオは、可愛いコアラの仲間が、環境次第でいかに恐ろしい捕食者になれるかを証明しています。オーストラリアの夜の森の、真の支配者でした。