セイムリア(Seymouria)は、ペルム紀前期(約2億8000万年前)の北米に生息していた四足動物です。両生類と爬虫類の両方の特徴を持っており、長い間、両者の「ミッシングリンク(繋ぐもの)」と考えられてきました。現在は「爬虫形類」という、爬虫類に近い両生類のグループに分類されています。
乾燥への挑戦
見た目は平たいトカゲのようで、骨格は非常に爬虫類に似て頑丈でした。長時間陸上で活動し、昆虫や小動物を捕食していました。彼らの足のつくりは、体を地面から持ち上げるのに適しており、陸上生活への適応が進んでいたことを示しています。
オタマジャクシ時代
しかし、幼生の化石にはエラ呼吸の痕跡が見つかっており、繁殖のためには水辺に戻らなければならなかったことが確実視されています。完全に水から離れることはできず、「羊膜(卵の殻)」を獲得して完全陸生になった真の爬虫類とは、ここで決定的な差がありました。
進化の境界線
セイムリアは、生物が完全に陸に上がる直前の段階を詳しく教えてくれます。「爬虫類になりかけた両生類」として、進化のグラデーションを体現する存在です。
まとめ
セイムリアは、大地が乾燥していく時代に、懸命に陸上生活に適応しようとした開拓者です。彼らの努力が、後の爬虫類の繁栄の礎となりました。