Folivora Dex

オヴィラプトル:白亜紀後期の獣脚類の特徴と生態【古生物図鑑】

#羽毛恐竜 #白亜紀 #獣脚類 #モンゴル #抱卵
オヴィラプトル / Oviraptor
オヴィラプトル

オヴィラプトル

Oviraptor
白亜紀後期 (モンゴル)獣脚類
危険度★★
時代白亜紀後期 (約7500万年前)
大きさ約2m
特殊能力生存本能
弱点環境変化
主な登場

オビラプトル(Oviraptor)は、白亜紀後期のモンゴルに生息していた、鳥類に近い獣脚類の恐竜です。学名の「卵泥棒」は、最初の化石がプロトケラトプスの卵と思われる巣の上で見つかったことに由来しますが、その後の研究で、これは濡れ衣であったことが証明されました。実際には、自分の卵を温めていた、非常に愛情深い「抱卵恐竜」だったのです。

卵泥棒の汚名を返上

1923年の発見当初、オビラプトルは他種の卵を盗んで食べる卑しい泥棒と考えられていました。しかし、1990年代に同様の姿勢で保存された化石が相次いで発見され、さらにその卵の中身からオビラプトルの胚が見つかったことで、歴史は覆りました。彼らは泥棒ではなく、砂嵐などの災害から我が子を守ろうとして、巣の上に覆いかぶさったまま化石になった親だったのです。この発見は、恐竜が鳥類と同じように子育てをしていたことを示す決定的な証拠となりました。

トサカと強力なクチバシ

頭部にはカズワリのような骨質のトサカがあり、これは個体識別やディスプレイに使われたと考えられます。口には歯が全くありませんでしたが、その代わりに非常に頑丈なクチバシと、口蓋に特殊な突起を持っていました。この強力な顎は、硬い植物の種子や貝類、あるいは小動物を砕いて食べるのに適しており、極めて適応力の高い雑食性動物だったと推測されています。

翼と羽毛の役割

前足には発達した翼(風切羽)があり、尾の先には扇状の羽毛が生えていました。これらの羽毛は空を飛ぶためではなく、抱卵の際に卵を保温したり、繁殖期に異性にアピール(求愛ディスプレイ)したりするために使われました。オビラプトルの姿は、恐竜と鳥の境界がいかに曖昧であるかを現代に伝えています。

まとめ

オビラプトルは、科学による誤解を自らの化石で解き明かしたドラマチックな恐竜です。「卵泥棒」から「究極の育児恐竜」へ。その評価の逆転劇は、古生物学の面白さを象徴しています。