メガテリウム(Megatherium)は、約500万年前〜1万年前の南米大陸に生息していた、巨大なナマケモノです。「大いなる獣」という意味の名を持ちます。全長は6メートル、体重は3〜4トンとアフリカゾウ並みの巨体を誇り、地上性のナマケモノ(オオナマケモノ)の中では最大種でした。
地上を歩く巨人
現生のナマケモノとは違い、木には登らず地上で生活していました。後ろ足だけで立ち上がり、太い尾で体を支える(三点立ち)ことで、高い木の枝を引き寄せて葉を食べることができました。その巨大な鉤爪は、食事だけでなく、サーベルタイガーなどの捕食者を撃退する強力な武器にもなりました。
実は肉も食べた?
基本は草食ですが、最近の研究では、死肉を漁ったり、他の動物の獲物を奪ったりする「積極的なスカベンジャー」として肉を食べていた可能性も指摘されています。あの爪と巨体があれば、誰も逆らえなかったでしょう。
ダーウィンの発見
進化論のチャールズ・ダーウィンは、ビーグル号の航海でメガテリウムの化石を発掘しました。彼が「現生のナマケモノに似ているが巨大である」ことに気づいたことが、種の変遷(進化)というアイデアの種になったと言われています。
まとめ
メガテリウムは、ナマケモノがいかに多様な進化を遂げていたグループであるかを示す巨人です。動きは遅かったでしょうが、その堂々たる姿は南米の王者の風格を持っています。