ハイネリア(Hyneria)は、デボン紀後期の河川に生息していた巨大な肉鰭類(シーラカンスや肺魚の仲間)です。当時の淡水域では最大級の捕食者でした。強力なヒレを持っており、浅瀬を這い回ったり、場合によっては短時間なら陸上に這い上がって獲物を襲ったりできた可能性があります。両生類への進化の一歩手前にいた怪物です。
筋肉質のヒレ
ヒレの中にはしっかりとした骨と筋肉があり、これは我々四足動物の手足の原型です。このヒレを使って、うっそうとした水草や流木をかき分けて泳ぎ、獲物に忍び寄りました。浅瀬に追い詰められた獲物にとって、水深の浅さは安全地帯ではありませんでした。
強力な捕食者
口には鋭い牙が並び、大きな魚や初期の両生類(オロドゥスやヒネルペトンなど)を捕食していました。デボン紀は「魚の時代」と呼ばれますが、ハイネリアはその頂点に立つ魚の一つであり、同時に「魚であることをやめようとしている」存在でもありました。
映像作品での活躍
BBCのドキュメンタリー番組などで、陸上の獲物を襲う衝撃的な姿が描かれ有名になりました。実際にどこまで陸で活動できたかは未知数ですが、彼らが陸と水の世界の境界線に生きていたことは間違いありません。
まとめ
ハイネリアは、生命が陸上進出を果たす前夜の、荒々しくも力強いエネルギーを象徴しています。彼らのヒレが、やがて最初の一歩を踏み出す足へと変わっていくのです。