ヘノドゥス(Henodus)は、一見するとカメのように見えますが、全く別のグループである「板歯類(プラコドゥス類)」の一種です。背中と腹部が四角く平たい装甲板(甲羅)で覆われており、収斂進化(全く別の生物が似た形になること)の好例として知られています。
フィルターフィーダー
他の板歯類が硬い貝を噛み砕く頑丈な歯を持っていたのに対し、ヘノドゥスの歯は退化し、口の形が横に広くなっていました。クジラのヒゲのような組織を持ち、泥の中の微生物や小さな甲殻類を漉し取って食べていたという説もあります。
汽水域の住人
化石はラグーンや汽水域(海水と淡水が混ざる場所)から見つかっています。穏やかな水域で、底を這うようにゆっくりと生活していました。
四角い甲羅
甲羅はカメよりも幅広で角張っており、多くの骨の板が組み合わさってできていました。これにより、サメなどの捕食者から身を守っていました。
まとめ
ヘノドゥスは、カメが登場する前に「カメのような生き方」を試みた奇妙な生物です。進化の実験場であった三畳紀ならではのユニークな動物です。