ドラゴンは空想上の生き物とされていますが、スイスやオーストリアの山岳地帯では、つい最近(20世紀初頭)まで「実在する動物」として恐れられていたドラゴンがいます。その名は「タッツェルヴルム(Tatzelwurm)」。別名「足のある蛇」です。
猫のような顔をした蛇
奇妙なプロポーション
目撃証言によると、タッツェルヴルムは全長1メートル前後。太い蛇のような身体をしていますが、前足の2本だけがあり、顔はなんと猫に似ていると言われます。
猛毒の危険性
見た目はユーモラスかもしれませんが、性質は凶暴です。人間や家畜を襲い、その息には猛毒が含まれていると信じられていました。アルプスの農民たちは、家畜を守るために常に警戒していました。
写真が存在する?
1934年の写真
タッツェルヴルムを一躍有名にしたのは、1934年に撮影されたとされる写真です。そこには枯れ木のような、あるいはトカゲのような奇妙な生物が写っていました。現在では偽造写真とされていますが、当時は実在の証拠として大騒ぎになりました。
ゲームでのタッツェルヴルム
北欧の雑魚竜
『ゴッド・オブ・ウォー』最新作(北欧神話編)では、地中から現れてクレイトスに噛み付く、厄介な小型ドラゴンとして頻繁に登場しました。神話級の怪物ではなく、あくまで「危険な野生動物」として描かれるのが特徴です。
【考察】未知の両生類説
オオサンショウウオ?
最も有力な説は、アルプスの渓流に生息する未知のオオサンショウウオの一種を見間違えたというものです。彼らはヌルヌルした体を持ち、前足だけで這うように動くことがあります。また、ヒキガエルなどの誤認説もあります。
まとめ
タッツェルヴルムは、ドラゴン伝説が近代まで「未確認生物」として生き残っていた珍しい例です。アルプスの岩陰には、まだ未知の何かが潜んでいるのかもしれません。