アメリカ南西部の砂漠地帯には、決して口にしてはいけない名前があります。それが「スキンウォーカー」。動物の毛皮をまとい、その力を借りて悪事を働く魔女たちの伝説です。
ナバホ族のタブー
魔女の変身
スキンウォーカー(ナバホ語で「yee naaldlooshii」=「それを使って這い回る者」)は、元々は邪悪な呪術に手を染めた人間(魔女や呪術師)です。ナバホ族の文化では、病気を治す良い呪術師がいる一方で、私利私欲のために力を使う者を恐れます。彼らはコヨーテ、狼、熊、カラスなどの動物の毛皮を被ることで、その動物に変身し、超人的な力とスピードを得ると信じられています。
名前の禁止
ナバホ族の文化において、彼らの話題を口にすること自体がタブーとされています。名前を呼んだり噂話をしたりすると、スキンウォーカーの注意を引きつけ、自分の方へ呼び寄せてしまうと恐れられているからです。そのため、外部の人間がこの話題について質問しても、地元の人々は沈黙を守ることが多いです。
現代に残る恐怖
高速道路の怪異
現代でも目撃談は絶えません。夜中の誰もいない道路を車で走っていると、人間離れした速度で並走してくる奇妙な動物や、車の屋根に飛び乗ってくる人型の何かが目撃されています。また、家の周囲を叩いたり、窓から中を覗き込んだりして、家族に恐怖と病をもたらすとされています。呪いの粉(遺体の灰などから作られる)を使って、標的を病気にしたり殺したりもします。
見分け方
動物に変身していても、目は人間のように知性的で、光を当てると赤く光ると言われています。また、動きが不自然だったり、通常の動物ではありえない行動をとったりすることで見分けることができると伝えられています。彼らを倒すには、本名を呼ぶことが唯一の方法だとも言われています。
まとめ
スキンウォーカーは、人間の心の闇と、荒野の厳しい自然が融合した存在です。もし夜の砂漠でコヨーテに出会っても、決して目を合わせてはいけません。