レッドキャップ(赤帽子)は、その名の通り真っ赤な帽子を被った小人の妖精です。しかし、その帽子が赤い理由はファッションではありません。彼らは旅人を殺害し、溢れ出る犠牲者の鮮血に帽子を浸して染めているのです。
古城に潜む老いた殺人鬼
見た目は老人、力は怪物
骸骨のように痩せこけた老人の姿をしていますが、鉄の靴(ブーツ)を履き、長槍や大鎌を軽々と振り回す怪力を持っています。ひとたび獲物を見つけると、老人とは思えない猛スピードで追いかけてきます。
生存本能としての殺人
彼らが人を襲うのには、ただの残虐性以上の理由があります。彼らの帽子は**「人間の血で濡れていないと死んでしまう(消滅してしまう)」**という呪いがかかっている、あるいはそういう生態であると言われています。そのため、彼らは生き延びるために絶えず新しい血を求めています。
レッドキャップから逃げるには
聖書の言葉
彼らは物理的な攻撃には滅法強いですが、神聖なものには弱いです。襲われた際に聖書の一節を唱えるか、十字架を見せつければ、彼らは悲鳴を上げて消滅し、あとには大きな牙だけが残ると言われています。
ファンタジー作品での活躍
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
ホグワーツの授業で「意地が悪く残忍な小鬼」として言及されました。
ダンジョン飯
迷宮の掃除屋的な存在として登場。生活感のある描写がなされましたが、やはりその本性は凶暴であるとされています。
ウィリアム・ド・スーリス卿の使い魔
スコットランドの伝承では、悪名高い領主ウィリアム・ド・スーリスの使い魔としてレッドキャップ(ロビン・レッドキャップ)が登場します。彼は主人のために多くの悪事を働きましたが、最後はスーリス卿が処刑されるとともに、その城は廃墟となり、そこに住み着くようになったと言われています。
まとめ
レッドキャップは、「かわいい妖精」というイメージを覆す、イギリス民話の暗部を象徴するブラッディ・フェアリーです。その赤い帽子は、警告色として、古城や廃墟に近づく人々に血の匂いと死の危険を知らせ続けています。