ギリシャ神話には多くの怪物が登場しますが、オフィオタウロスほど、その存在自体が「神々への脅威」となった怪物は珍しいでしょう。戦って強いからではありません。この「牛蛇」には、世界の支配権を覆すほどのとんでもない秘密が隠されていたからです。
恐るべき予言
内臓を焼く者
オフィオタウロスは、漆黒の牛の前半身と蛇の尾を持つ怪物です。運命の三女神は「この怪物を殺し、その内臓を火にくべて焼いた者は、神々を打ち倒す力を得るだろう」と予言しました。これは、ティターン族との戦いにおいて決定的な切り札となり得るものでした。
ゼウスの危機回避
鳶が油揚げをさらう
ティターン族の味方がオフィオタウロスを殺し、まさにその内臓を焼こうとした瞬間、ゼウスが遣わした鳶(または鷲)が急降下して内臓を奪い去りました。こうしてオリュンポスの支配は守られたのです。その後、オフィオタウロスは星座(一説にはくじら座やおとめ座の一部)になったとも言われます。
まとめ
オフィオタウロスは、ギリシャ神話における「宿命」の危うさを象徴する、静かなる脅威のモンスターです。