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コボルト:鉱山に潜む勤勉な妖精【元ネタ・神話解説】

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コボルト / Kobold
コボルト

コボルト

Kobold
ドイツ伝承亜人 / 妖精
危険度
大きさ60cm〜100cm (子供サイズ)
特殊能力採掘、罠の設置、家事
弱点明るい光、清浄な空気
主な登場
ダンジョン飯ウィザードリィ幻想水滸伝

RPGの序盤でスライムゴブリンと並んで登場する「コボルト」。弱いモンスターの代名詞のように扱われていますが、本来はドイツの家庭や鉱山に住み着く、勤勉で少しいたずら好きな精霊でした。なぜ彼らは「犬の姿」をしていて、金属の「コバルト」と関係があるのでしょうか?

コボルトとは?

家の精霊にして鉱山の精霊

ボルトはドイツの民間伝承に登場する精霊です。家の中に住み、家畜の世話や家事を手伝ってくれる(対価としてミルクを要求する)という、ブラウニー座敷童子に近い性格を持っていました。

金属「コバルト」の語源

一方で、鉱山に住むコボルトは厄介者でした。彼らは銀に似た価値のない鉱石を人間に掴ませたり、採掘の邪魔をしたりしました。この「コボルトのような石(銀に似ているが銀ではない)」から、金属元素の「コバルト (Cobalt)」という名前が付けられました。科学の歴史にその名を刻んでいる珍しい妖精です。

姿の変遷:犬か爬虫類か

古典D&Dでの犬人間

伝承での姿は「子供のような老人」や「影」など曖昧でしたが、TRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」初期において、「犬の頭を持つ小柄な亜人」として定義されました。これが日本の初期ファンタジー作品(「ウィザードリィ」など)に強い影響を与え、「コボルト=犬」という図式が定着しました。

近年の爬虫類化

しかしD&Dの第3版以降、ドラゴンの眷属であることを強調するために「爬虫類(トカゲ)のような姿」へとデザインが変更されました。このため、現在の海外作品では爬虫類顔、日本の古典的作品では犬顔という、二つのイメージが混在する状態になっています。

現代作品でのコボルト

組織力と罠の達人

単体では最弱クラスですが、彼らは群れで行動し、狡猾な罠を仕掛けることで真価を発揮します。「ダンジョン飯」などの作品では、犬のような嗅覚と組織連携で冒険者を追い詰める描写が見られます。真正面から戦わず、落とし穴や毒矢を使うゲリラ戦法の使い手です。

【考察】コボルトの脅威度

「カワイイ」は武器?

近年では、その愛嬌のある外見(特に犬タイプ)から、マスコットキャラクターとして扱われることも増えています。殺伐としたダンジョンの中で、少しの癒やしを提供する存在。それもまた彼らの生存戦略なのかもしれません。

まとめ

家を守る精霊から、冒険者を苦しめる罠師、そして元素の名の由来へ。コボルトは、小さき体の中に多様な歴史を秘めた、侮れない種族なのです。