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ハティ:月を喰らう憎しみの狼【元ネタ・北欧神話解説】

#北欧神話 #巨狼 #月 #ラグナロク #フェンリル #ロキ #幻獣
ハティ / Hati
ハティ

ハティ

Hati
北欧神話巨狼 / 神族
危険度★★★★★
大きさ天を覆う巨体
特殊能力月を捕食する、月食を起こす
弱点特になし
主な登場
God of War RagnarokFF14

太陽を追うスコルに対し、静寂な夜空の月を狙い続けるのが弟のハティです。その名の意味は「憎しみ」や「敵」。美しく輝く月に対する純粋な殺意を体現したこの巨狼は、毎夜毎夜、空を駆け抜けながら獲物を狙っています。

月の追跡者

マーニを狙う影

ハティは月の神マーニが御する馬車を執拗に追いかけます。北欧の人々は、月が満ち欠けしたり、赤く染まったりするのは、ハティの接近を恐れて身を縮こまらせたり、彼の殺気に当てられているからだと想像しました。彼は「月を噛むもの」とも呼ばれ、夜の恐怖の象徴でした。

マナガルムとの混同

しばしば「マーナガルム(月の犬)」という別の怪物と同一視されます。マーナガルムは死者の肉を食らい、天を血で染めると言われますが、ハティもまたラグナロクの際に月を食らい尽くす役割を持っており、両者のイメージは強く重なり合っています。

訪れる終末の引き金

血に染まる天

予言によれば、ラグナロクの時、ハティがついに月に追いつくと、彼はそれを噛み砕き、飲み込みます。その時、飛び散った月の破片や血しぶきによって天が真っ赤に染まるとされています。これが太陽を飲み込んだスコルの闇と合わさり、世界は完全なる混沌へと突き落とされます。

鉄の森の出身

彼ら兄弟は「鉄の森」と呼ばれる、魔女や怪物が住む不気味な森で、女巨人によって育てられました。その生い立ちからして、神々への復讐と破壊のために育てられた兵器のような存在と言えるでしょう。

現代作品への影響

スコルとのセット扱い

『God of War』や『FF14』など、多くのゲーム作品で「スコル&ハティ」としてペアで登場します。光と闇、太陽と月という対比がビジュアル的に映えるため、ボスキャラクターとして非常に人気があります。

まとめ

ハティは、夜の静寂が決して安らぎだけではないことを教えてくれます。美しい月の背後には、常にそれを食らおうとする「憎しみ」が潜んでいるのです。