パソコンがフリーズした?車のエンジンがかからない?それはもしかすると、グレムリンの仕業かもしれません。彼らは機械文明と共に生まれた、新しい時代の妖精なのです。古くからの森の妖精とは違い、グレムリンは工場や滑走路、機械の中に住み着き、いたずらをして人間を困らせます。その正体は、技術の不完全さに対する人間の不安が生み出した幻影なのかもしれません。しかし、現代社会において「原因不明のトラブル」は日常茶飯事であり、グレムリンの活躍の場は増える一方です。
空軍パイロットが生んだ伝説
第二次世界大戦の怪異
グレムリンの噂が広まったのは20世紀初頭、特に第二次世界大戦中です。イギリス空軍のパイロットたちの間で、計器の異常や原因不明のエンジントラブル、翼に座っている小人を見たという報告が相次ぎ、これらが「小鬼(グレムリン)のせい」だと語られるようになりました。極限状態の戦場における幻覚だったのかもしれませんが、兵士たちの間でお守りとしてマスコット化されることもありました。
グリム童話ではない
名前に「グリム」と似た響きがありますが、グリム童話とは関係ありません。「Grieve(悲しませる)」や古英語の「Gremian(怒らせる)」が語源ではないかと言われています。古くからの伝承ではなく、現代技術の不確実性が生み出した都市伝説的な存在なのです。
映画によるイメージの定着
ギズモとストライプ
1984年の映画『グレムリン』が大ヒットし、水に濡れると増える、夜中に食べると凶暴化するという設定が有名になりましたが、これらは映画独自の創作です。本来の伝承では、機械いじりが好きで、工具を使って飛行機を分解したりする職人的な妖精として描かれています。映画のヒットにより、世界中で「グレムリン」という言葉が定着しました。
まとめ
技術が進歩しても、機械の故障はなくなりません。私たちがテクノロジーに依存する限り、グレムリンはずっとそばに潜んでいるのです。次にスマホの調子が悪くなった時は、彼らがこっそり遊んでいるのかもしれません。そう考えると、イライラも少し収まるのではないでしょうか。