ゲリュオンは、ギリシャ神話に登場する異形の巨人です。単なる巨体ではなく、腰から上が3つに分かれている(あるいは3人の巨人が融合している)という奇妙な姿をしており、その戦闘力は当時世界最強とも噂されていました。
三身一体の戦士
攻防一体
ゲリュオンは3つの頭、6本の腕、6本の足(あるいは足は2本)を持っていたとされます。3つの心臓と魂を持ち、3人が同時に襲いかかってくるように剣と盾を操るため、隙がありませんでした。彼は世界の西の果てエリュテイアの島で、美しい紅色の牛の群れを飼っていました。
ヘラクレスとの決戦
毒矢の一撃
ヘラクレスの第十の功業は、この牛を奪うことでした。番犬オルトロス(ケルベロスの弟)を倒されたゲリュオンは怒り狂ってヘラクレスに挑みますが、ヘラクレスが放ったヒドラの毒矢は、ゲリュオンの3つの身体を一度に貫き通し、絶命させました。
まとめ
ダンテの『神曲』では、誠実な顔と蛇の体を持つ「欺瞞」の象徴として描かれるゲリュオンですが、原典では勇敢に財産を守ろうとした悲劇の戦士でもありました。