**水心子正秀(すいしんしまさひで)は、江戸時代後期に活躍した刀工であり、「新々刀の祖」**と呼ばれる偉大な人物の作です。 当時、装飾過多で折れやすくなっていた日本刀を憂え、鎌倉時代の古刀のような「折れず曲がらずよく切れる」刀への回帰(復古刀)を提唱しました。 彼のその思想と技術は、幕末の志士たちの刀に大きな影響を与えました。
戦う刀工
著書も多数
彼はただ刀を作るだけでなく、鍛刀法の研究書を多数執筆し、弟子たちに技術を公開しました。 これは秘伝とされがちだった当時の刀工界では画期的なことでした。 彼の門下からは大慶直胤(たいけいなおたね)などの名工が数多く輩出されました。
勝海舟の守り刀
無血開城の傍らに
江戸城無血開城の立役者・勝海舟も水心子正秀の刀を愛用していました。 新しい時代を切り開くための「理論」と「強さ」を兼ね備えた彼の刀は、幕末の思想家たちと相性が良かったのかもしれません。
まとめ
水心子正秀は、刀鍛冶としての技術だけでなく、日本刀の「あるべき姿」を問い直した、哲学者の魂宿る一振りです。