静形薙刀(しずかがたなぎなた)は、古来より伝わる薙刀の形状の一つです。 巴形に比べて刃の幅が狭く、反りが浅いのが特徴で、突き刺す攻撃や、女性でも扱いやすい操作性に重点が置かれています。 源義経の愛妾・静御前の名にちなんでいます。
静御前の舞
悲劇と美
静御前は、鶴岡八幡宮での舞や、義経との別れのエピソードで知られる白拍子(舞い手)です。 この薙刀は、彼女の舞のような流麗さとしなやかさを備えており、単なる暴力装置ではない、儀礼的あるいは護身的な美しさを持っています。
江戸期の主流
武家の女性の嗜み
時代が下り平和になると、薙刀は武家の女性の必修科目となりました。 その際に主に用いられたのがこの静形であり、精神修養や立ち居振る舞いの美しさを磨く道具としても尊ばれました。
まとめ
静形薙刀は、静寂の中に芯の通った強さを秘めた、日本女性の精神性を形にしたような武器です。