山鳥毛(さんちょうもう/やまとりげ)は、鎌倉時代の福岡一文字派による太刀(国宝)です。 **「無銘一文字」**とも呼ばれますが、その特徴的な刃文が、山鳥のふわりとした羽毛、あるいは燃え盛る炎のように見えることからこの名が付きました。 上杉謙信が最も愛した刀の一つであり、その迫力は日本刀の中でも一、二を争います。
炎のごとき刃文
複雑怪奇な重花丁子
一文字派の特徴である「重花丁子(じゅうかちょうじ)」が極めて激しく、刀身全体を覆い尽くさんばかりに乱れています。 これほど複雑で覇気のある刃文を焼く技術は現代では再現不可能とも言われ、奇跡の一振りです。
故郷への帰還
瀬戸内市の宝
長らく個人蔵でしたが、2020年に岡山県瀬戸内市がクラウドファンディングを実施。 多くの刀剣ファンの寄付により、生まれ故郷である備前(現在の瀬戸内市)に買い戻されました。 現在は備前長船刀剣博物館で定期的に公開されています。
まとめ
山鳥毛は、その燃えるような輝きで見る者を圧倒する、日本刀の最高峰にして「王者の刀」です。