**源清麿(みなもときよまろ)は、幕末に活躍した刀工であり、その圧倒的な技量から「四谷正宗」**と称えられた天才です。 水心子正秀と並び新々刀期を代表する名工ですが、理論派の正秀とは対照的に、清麿は直感と才能で「正宗」のような覇気ある刀を打ちました。 しかし私生活は波乱に満ちており、最後は自ら命を絶つという壮絶な最期を遂げました。
逃げる天才
武器講の失敗
清麿の刀は人気が高く、多くの注文が入りましたが、彼は製作に行き詰まると酒に溺れたり、前金を持って逃亡したりすることがありました。 しかし、恩人である窪田清音(くぼたすがね)などに支えられ、再び刀を打ち始めると、誰も文句が言えないほどの傑作を生み出したと言います。
迫力の相州伝
鬼気迫る刃文
清麿の刀は、刃長が長く、切先が大きい豪快な姿をしています。 沸(にえ)が厚くついた刃文は力強く、見る者を畏怖させるような迫力があります。 近藤勇の「長曽根虎徹」も、実はこの清麿の作(あるいは清麿一派)だったのではないかという説があります。
まとめ
源清麿は、幕末という動乱の世が生んだ、美しくも破滅的な輝きを放つ、真の天才の刀です。