東の海にある伝説の仙境・蓬莱山に生えているという、この世のものとは思えない美しい枝。根は銀、茎は金、実は真珠でできている。車持皇子(くらもちのみこ)はこれを最高級の職人技で再現しようとした。
究極の贋作
3年の引きこもり
皇子は船出を装って隠れ家にこもり、一流の職人たちを集めて3年間、昼夜を問わずこの枝の偽造に取り組んだ。 完成品はかぐや姫さえも「本物ではないか」と見紛うほどの出来栄えだった。
給料未払い ### 職人の乱入 皇子がかぐや姫に枝を献上し、冒険譚を語って感動させている最中、製作した職人たちが「給料を払ってくれ」と屋敷に乗り込んできた。 これにより全てが嘘だと露見。皇子は恥のあまり山へ消えた。 「たまのえだ」は、完璧な美しさと、あまりに俗物的な結末のコントラストが印象的なアイテムである。
まとめ
蓬莱の玉の枝は、人の手で作れる美しさの限界を示したが、同時に人の心の浅ましさも暴いてしまった悲しき工芸品である。