頭と手足が生え、尻尾を出して綱渡りをする愉快な茶釜。正体は恩返しに来た化け狸とされる。貧しい古道具屋のために見世物小屋で芸をして大金を稼いだ、日本で最も健気な茶釜である。
福を分ける
名前の由来
「分福」には「福を分け与える」という意味がある。 また、沸騰する音(ブクブク)から来ているという説も。 最後に狸は元の茶釜に戻り、茂林寺に奉納されたとされる。
実在する釜
茂林寺の宝
群馬県館林市の茂林寺には、実際に「分福茶釜」と呼ばれる釜が伝わっている。 伝説では、守鶴(しゅかく)という和尚が愛用していた釜で、いくら湯を汲んでも尽きることがなかったという。 実は守鶴和尚自身が、数千年生きた古狸だったというオチもある。
まとめ
分福茶釜は、人と妖怪の温かい交流を描いた、見ているだけで幸せになれる(かもしれない)ハッピーな茶道具である。