新撰組を鉄の規律で統率し、「鬼の副長」と恐れられた土方歳三。徳川幕府が倒れ、時代が明治へと移り変わる中、北海道の地で最期まで武士として戦い抜いた彼の生き様は、男の美学そのものとして語り継がれています。
鬼の副長と局中法度
鉄の掟
近藤勇を局長として立て、自らは組織の引き締め役として嫌われ役を買って出ました。「局中法度」と呼ばれる厳しい規律を定め、違反者は即座に切腹させるという容赦ない処断で、ならず者集団だった浪士組を最強の剣客集団へと変貌させました。
洋装への転身
戊辰戦争が進むにつれ、旧来の剣術の限界を悟り、洋装に身を包んで銃や洋式戦術を積極的に取り入れました。有名な写真は、この洋装時のものです。
箱館での最期
鳥羽・伏見の戦いで敗北した後も、彼は近藤勇の処刑や仲間の死を乗り越え、最後まで幕府軍として戦い続けました。函館(箱館)の五稜郭での戦いでは、味方を鼓舞し続けましたが、最後は馬上で銃弾を受け、戦死しました。その壮絶な死に様と、最後まで武士としての誇りを貫いた生き様は、敵であった明治政府軍の人間さえも感嘆させたと言われています。「豊玉発句集」という意外な趣味の俳句集を残していることでも知られています。
箱館戦争での最期
函館の地にて
榎本武揚らと共に蝦夷地へ渡り、五稜郭を拠点に徹底抗戦を続けました。「我、死なば骨は蝦夷の砂と化さん」という言葉通り、馬上で指揮を執っている最中に銃弾を受け、その激動の生涯を閉じました。
兼定と共に
彼の愛刀「和泉守兼定」は、市中引き回しから蝦夷地まで、常に彼の傍らにありました。
現代作品での土方歳三
ゴールデンカムイ
『ゴールデンカムイ』では、実は秘密裏に生き延びていた老将として登場。衰えない剣技とカリスマ性で、物語の鍵を握る重要人物として描かれました。
Fate/Grand Order
『FGO』ではバーサーカーとして召喚。ダメージを受けるほど攻撃力が上がるという、彼の死兵としての狂気と執念を体現した性能となっています。
まとめ
時代に抗い、滅びの美学を貫いた土方歳三。その不屈の精神は、今もなお多くの人々の胸を熱くさせ続けています。