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武蔵坊弁慶:義経を守り抜いて立ち往生した怪力僧兵【五条大橋・勧進帳】

#Fate #岩手県 #忠義 #怪力 #日本史 #槍 #源平合戦
武蔵坊弁慶 / Musashibo Benkei
武蔵坊弁慶

武蔵坊弁慶

Musashibo Benkei
日本神話僧兵 / 侍
英雄度★★★★★
特徴身長2メートルを超える大男
功績/能力千本の刀を奪うほどの武術、怪力、機転
弱点主君(義経)の危機
主な登場
Fate/Grand Order源平討魔伝歌舞伎十八番

「弁慶の立ち往生」。全身に無数の矢を受けながら、主君を守るために立ったまま絶命したというこの壮絶な最期は、日本人の心に深く刻まれています。京都・五条大橋での牛若丸との出会いから、奥州平泉での決戦まで。武蔵坊弁慶は単なる乱暴者ではなく、誰よりも情に厚く、知恵も回る、武士(もののふ)の鑑でした。

比叡山の荒法師

千本の刀狩り

比叡山延暦寺の僧兵でしたが、あまりの乱暴さに山を追い出されます。彼は京の都で「千本の太刀を奪う」という悲願を立て、999本まで集めました。そして1000本目を賭けて五条大橋で挑んだ相手が、小柄な少年・牛若丸(後の源義経)でした。欄干を飛び交う牛若丸に翻弄されて敗北した弁慶は、その身軽さと器量に惚れ込み、家来となることを誓います。

勧進帳と立ち往生

安宅の関での機転

兄・頼朝に追われて逃避行を続ける義経一行。安宅の関所では、怪しまれた義経を救うため、弁慶は主君である義経を「荷物持ちのゴロツキ」として杖で打ち据えます。「主君を殴るなんて、本物の家来ならありえない」と思わせるための、血の涙を流しながらの芝居でした。これには関守の富樫左衛門も心を打たれ、正体に気づきながらも通行を許可したと言われます(歌舞伎『勧進帳』)。

衣川の戦い

最後は藤原泰衡の裏切りにより、衣川の館で大軍に包囲されます。弁慶は堂の入口に立ちはだかり、薙刀を振るって敵を寄せ付けませんでした。雨のように矢を射かけられても一歩も退かず、敵が恐る恐る近づくと、彼は立ったまま息絶えていました。主君が自害する時間を稼ぎ切った、見事な最期でした。

弁慶の七つ道具

武具の達人

弁慶は薙刀だけでなく、熊手、大槌、鋸(のこぎり)など、7種類の武器を背負って戦ったとされ、これらを「弁慶の七つ道具」と呼びます。なんでも使いこなす器用さと、怪力の象徴です。

現代への影響

「弁慶の泣き所(向こう脛)」という言葉は、あんなに強い弁慶でもここを打てば泣いて痛がる、という急所の意味で使われています。

【考察】実在したのか?

『吾妻鏡』の記述

歴史書『吾妻鏡』にはごくわずかですが「武蔵坊弁慶」の名が登場します。しかし、現在伝わるエピソードの多くは室町時代の『義経記』で創作・脚色されたものと考えられています。判官贔屓(ほうがんびいき)の日本人にとって、悲劇の英雄・義経には、彼を支える最強の巨漢が必要不可欠だったのでしょう。

まとめ

主君のために泥をかぶり、矢を受け、命を使い切った武蔵坊弁慶。その姿は「忠義」という言葉の、最も熱く、最も悲しい形として語り継がれています。