**宇迦之御魂神(ウカノミタマ)**は、全国に約3万社あると言われる「稲荷神社」の主祭神です。 一般に「お稲荷さん」として親しまれていますが、狐そのものではなく、狐を眷属(使い)とする神様です。 『古事記』ではスサノオと神大市比売(カムオオイチヒメ)の子とされ、名前の「ウカ」は食物・穀物を意味します。
商売繁盛の神へ
農業から商業へ
元々は穀物の神様として五穀豊穣を司っていましたが、時代と共に商業や工業など、あらゆる産業を守護する神として信仰が広がりました。 江戸時代には「稲荷信仰」が爆発的に流行し、長屋の裏庭やビルの屋上など、場所を問わず祀られるようになりました。
狐との関係
なぜ狐?
狐は春に山から降りてきて秋に山へ帰る習性があり、これが「田の神」の動きと重なったため、神の使い(ミサキ)と見なされるようになったと言われています。 また、狐が穀物を食べるネズミを捕食してくれる益獣だったことも関係しています。
まとめ
宇迦之御魂神は、食べるもの(命の源)と、お金(生活の糧)の両方を守ってくれる、現代人にとって最も身近で頼りがいのある神様です。